Midjourneyはどんな会社?社員数は?立ち上げから課題まで解説
「Midjourneyってどんな会社なの?」「どれくらいの人が使ってるの?」と気になっていませんか。
画像生成AIサービスのトップを走り続けるMidjourneyですが、実は、多くの人がイメージするより小さな組織が運営しています。
本記事では、Midjourneyの立ち上げやユーザー層、課題の面から、小規模でありながら活躍し続けるMidjourneyの実態に迫ります。
最後まで読み進めて、ぜひMidjourneyという“組織”について理解を深めてください。
監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員5,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9万人超え(2024年9月現在)
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目次
Midjourneyはどんな会社?
Midjourney(ミッドジャーニー)は2022年7月にサービスを開始した、サンフランシスコを拠点とするAI研究所です。
わずか1年半で1,600万人以上のユーザーを獲得し、2023年11月時点では、毎日23,000人もの新規ユーザーが参加しています。
Midjourneyは、2022年時点ではたった11人の小規模な組織でした。しかし2年後の2024年には131人まで増加しています。
立ち上げ
デイビッド・ホルツ氏は、NASAやMax Planck研究所での経験を持つ起業家です。
以前はモーショントラッキング技術(映像や写真内の動きをデータとして分析する)で知られるLeap Motion社を共同設立し、2021年にMidjourneyを立ち上げました。
ホルツ氏は単なる技術革新だけでなく、ユーザーが新しい方法でデジタルアートを探求できるプラットフォームの構築を目指しています。
自己資金による経営
Midjourneyは、外部からの資金調達を一切行わず、完全な自己資金での運営を貫いています。
従業員1人あたりの収益は500万ドル以上で、2023年の年間経常収益(ARR)は2億ドルを達成しました。
コスト管理面では、最小限の管理陣と独立したチーム構成で効率的な運営をしています。
マーケティング費用を最小限に抑える動きも、資金調達なしに成長を続けている理由と言えるでしょう。
参考:Over the Anthill,How did Midjourney start
参考:SKIM AI,How Midjourney Became a Top AI Image Generator With No Venture Capital Funding
ユーザー層
Midjourneyは、幅広い種類のユーザーに利用されている生成AIです。ユーザーの年代分布は以下のとおりで、多くが若者を占めています。
25-34歳、37.71% 18-24歳、22.08% 35-44歳、19.61% 45歳以上、19.88%
画像生成を目的としているため、デスクトップ(パソコン)での利用が多く、割合は75.11%にのぼります。
参考:OPENAI JOURNEY,Midjourney Statistics 2024 – Users, & Revenue
また、多くのユーザーはMidjourneyを娯楽で利用しています。娯楽目的が68%、実用・商用が32%です。
別の質問によると、なんと83%ものユーザーがアートセラピーとして活用しています。
以上のことから、多くのユーザーはMidjourneyで楽しみを享受し、時間を忘れて夢中になりストレス解消に繋げていることがわかりました。
MidjourneyはDiscord・Web両方で利用可能
Midjourneyは、専用アプリのインストールが不要で、Discord・Web上で利用できます。
Discordのみ・アプリのみのように利用環境が限られるサービスが多くある中、Midjourneyはユーザーの好みによって環境を選べ、すぐにサービスを利用開始できるのです。
Midjourneyはもともと、Discordのみで展開するサービスでした。
しかし2024年2月からは「Midjourney alpha」として公式ウェブサイトからも利用可能になり、サービスの利便性が向上しています。
また、プロンプトは英語のみの対応で、より精度の高い結果を得るためには英語での指示が推奨されています。
日本人としては使いにくさを感じてしまいますが、翻訳ツールやプロンプト生成のAIを活用すれば、簡単に英語のプロンプトを作成可能です。
Midjourneyの利用形態と料金
Midjourneyは月額制のサブスクリプションモデルを採用しています。有料プランは4種類で、プランごとの利用料金は以下のとおりです。
プラン | 料金 | できること |
---|---|---|
Basic | 月額:10ドル(1,565円) 年額:8ドル(1,252円)/月 | GPU Time:3.3時間/月 Relax Timeでの生成:× ステルスモードの利用:× 最大同時ジョブ数:3件 |
Standard | 月額:30ドル(4,694円) 年額:24ドル(3,755円)/月 | GPU Time:15時間/月 Relax Timeでの生成:◯(無制限) ステルスモードの利用:× 最大同時ジョブ数:3件 |
Pro | 月額:60ドル(9,388円) 年額:48ドル(7,511円)/月 | GPU Time:30時間/月 Relax Timeでの生成:◯(無制限) ステルスモードの利用:◯ 最大同時ジョブ数:計15件 |
Mega | 月額:120ドル(18,776円) 年額:96ドル(15,021円)/月 | GPU Time:60時間/月 Relax Timeでの生成:◯(無制限) ステルスモードの利用:◯ 最大同時ジョブ数:計15件 |
2024年8月末頃にはWeb版リリースに伴って無料トライアルがありましたが、2024年9月1日で終了しています
年間収入100万ドル以上の企業の場合、商用利用するにはProプラン以上が必要です。
Standardプラン以下よりも円滑に利用でき、ステルスモード(生成した画像・プロンプトが公開されない)も使えるので、Proプラン以上への登録をおすすめします。
Midjourneyのプランや料金については以下の記事で詳しく解説していますので、利用を検討している方はぜひご覧ください。
Midjourneyの利用料金は?プランの違いや商用利用について解説
Midjourneyを使うにあたり、料金やプランの違い、商用利用の可否が気になるでしょう。料金やプランの違いを知らなければ、過度なコストがかかってしまいます。本記事では、Midjourneyの料金や各プランの違い、商用利用について解説します。
Midjourneyが直面する今後の課題
高クオリティな生成ができて多くのユーザーがいるMidjourneyは、今後の課題として以下の点を抱えています。
- インフラ整備
- 著作権問題
- フェイク画像への対策
- 競合サービスとの差別化
Midjourneyは、1日に2万人以上のユーザーが増加しています。すべてのユーザーに安定したサービスを提要するため、インフラの整備が重要です。
著作権やフェイク画像の問題は、Midjourneyに限らず、ほとんどの生成AIが直面しています。
過去にはアーティストからの集団訴訟がありましたし、フェイク画像によって世間が混乱したケースもあります。
これらの問題に対しては、法律やガイドライン、利用規約の整備が必要です。
さらに今日では、高クオリティかつ多機能な画像生成AIが登場してきています。
競合となる他サービスに対しては、画像のクオリティはもちろん、サービスの使いやすさや出力の速さ、独自の機能の実装が不可欠でしょう。
まとめ:Midjourneyは小規模から多大な影響を与える画像生成AI
画像生成AIのトップを走るMidjourneyは、実は小規模な“組織”でした。世界への影響力が大きくなった結果、現在は131人まで増加しています。
多くのユーザーから娯楽・リラクゼーション目的で利用され、Discord・Web版のコミュニティ内でも活発なやりとりが行われています。
日々さまざまな画像生成AIが登場しアップデートを繰り返していますから、Midjourneyも、今後さらなる進化を続けていくでしょう。
Midjourneyユーザーの筆者目線、どのサービスよりもユーザーに寄り添い、トップを走り続ける画像生成AIであってほしいと強く期待しています。
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記事を書いた人
木村凛日
フリーランスのSEOライター・ディレクター。
当メディアでは執筆・リライトを行っています。
200名以上のWebライターの育成経験あり。
メディア分析も担当しています(他メディア)。
パンダが好きです。
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