無料の画像生成AIでも建築に活用できる!実例とおすすめ5選を解説
「無料の画像生成AIで建築アイデアを形にできる?」と気になっていませんか。
建築やインテリアのアイデアを視覚化するには、高価なツールが必要なイメージがあります。今日ではAIが発達していますから、無料で使えるものがあれば嬉しく思うでしょう。
本記事では、建築デザインに活用できる無料の画像生成AIツールを5つピックアップして解説します。
著作権の問題にも触れますので、ぜひ最後まで読み進めて、あなたのアイデアを形にできるようにしてください。
監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員9,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9.7万人超え(2024年12月現在)
弊社SHIFT AIでは、AIを活用した副業の始め方や、AI人材としてキャリアアップする方法を解説する無料セミナーを開催しています。
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目次
無料の画像生成AIは建築に活用できる?
画像生成AIは、無料でも建築分野で十分に活用できます。
ただし、初期段階のアイデア出しや概念の視覚化など用途は限定的です。専門的な設計図や詳細な建築プランといった細かい作業まで完結できるわけではありません。
しかし、建築の世界では、アイデアの素早い視覚化が重要です。この点、無料の画像生成AIでも、これまで時間と費用がかかっていたデザインのプロセスを大きく効率化してくれます。
建築分野での画像生成AIの可能性
画像生成AIは、建築のアイデア出しを大きく変えてくれます。従来は手作業や高価な専門ソフトで構想を練っていましたが、より速く柔軟なデザイン探索が可能になりました。
建築設計でAIを使う最大の利点は、短時間で多様なデザインを生み出せる点です。
たとえば、特定の土地の条件や好みのスタイル、環境要件にもとづいて、数分で複数の異なるデザインを視覚化できます。
この点、単純に作業を速く効率的にしてくれますが、頭にあるイメージを洗練させていくときにも有用でしょう。
頭にあるアイデアがぼんやりとしていて困ったとき、画像生成AIに湧いているイメージを伝えれば、そのイメージを複数の提案で見える形にしてくれます。
また、クライアントとのコミュニケーションもより効果的になるでしょう。複雑な建築アイデアを、言葉ではなく画像で即座に共有できるため、互いの理解を深めるられるのです。
無料AIツールの機能と限界
無料の画像生成AIは、建築設計の初期段階のアイデア探索に適しています。
無料であるがゆえに機能の限界がありますから、無料の画像生成AIは、主にアイデアの迅速な視覚化と最初のインスピレーション獲得に向いていると言えるでしょう。
具体的な限界や制限として以下の点が挙げられます。
- 画像の解像度の低さ
- デザインの汎用性
- 細部の精度不足
無料の画像生成AIでは、建築の基本的な形や雰囲気は生成できますが、構造的な実現可能性やディティールの完全再現は困難です。
アイデア出しの補助として活用し、最終的な設計には専門家のスキルと経験を組み合わせるようおすすめします。
建築に役立つ無料の画像生成AIを5つ厳選
建築に役立つ無料の画像生成AIを5つ紹介します。
- Recraft
- Imagen 3
- Ideogram
- Adobe Firefly
- DALL•E 3
本記事では、各画像生成AIを利用して、建築パースを生成してみました。生成に使用したプロンプトは以下のものです。
single family house, modern architecture, Zaha Hadid, exposed concrete texture, morning light, cross section view
【日本語訳】
一戸建て住宅、近代建築、ザハ・ハディド、むき出しのコンクリートの質感、朝の光、断面図
Recraft
建築デザインに特化した機能を持つRecraftは、建築パースやインテリアデザインの生成に高い能力を発揮しています。
建築要素の正確な生成能力を備え、窓や扉、階段などの比率が実際の建築基準に近い形で表現されます。
テクスチャや素材の表現はリアルで、クライアントへのプレゼンテーション用の素材として効果的です。
無料プランでも高品質な画像生成を実現でき、生成された画像の解像度は高く、大判印刷にも対応できます。
建築専門家の意見を取り入れて開発されたプロンプトシステムにより、専門的な建築用語を使った詳細な指示が可能です。
>Recraftの利用はこちら
Imagen 3
GoogleのAI研究チームが開発したImagen 3は、高度な空間認識能力が特徴です。建築物の外観だけでなく、室内空間の立体的な表現も得意としています。
光の当たり方や影の付き方は自然で写実的な表現ができるうえ、環境に配慮した建築デザインの提案機能も搭載され、太陽光の活用や自然換気を考慮したデザインの作成ができます。
バリアフリーデザインや高齢者向け住宅など、特殊なニーズに対応した空間デザインも実現可能です。
>Imagen 3の利用はこちら
Ideogram
Ideogramの特徴は、建築様式やデザインテイストの再現性の高さです。モダンやクラシカル、ミニマルなど、さまざまな建築スタイルを正確に表現できます。
独自の建築デザイン生成アルゴリズムによって、革新的でありながら実現可能な建築デザインを提案します。
世界各国の伝統的な建築様式を学習データとして活用し、文化的背景を考慮したデザイン生成が特徴です。建築材料のコスト計算機能も備え、予算を考慮したデザイン提案を実現しています。
季節や時間帯による光の変化をシミュレートする機能も搭載し、年間を通じた建築物の見え方が確認可能です。
>Ideogramの利用はこちら
Adobe Firefly
業界標準のCreative Suiteと連携可能なAdobe Fireflyは、建築デザインのワークフローに最適です。生成された画像を直接Photoshopで編集できます。
商用利用に対応した学習データを採用し、クライアントワークでも安心して利用できます。
建築写真の編集や修正にも優れた性能があり、既存の建築写真をベースにした画像生成が特徴的です。
建築プレゼンテーション資料の作成に特化した機能も充実し、図面や3Dモデルから自動でプレゼンボードも作れます。VRやAR向けのコンテンツ生成機能を備えている点も魅力です。
>Adobe Fireflyの利用はこちら
DALL•E 3
OpenAIが開発したDALL•E 3は、建築デザインの概念設計段階で優れた性能を発揮します。ChatGPTから利用可能です。
複数の視点からの建築パースを一貫性を持って生成する点が特徴的で、都市計画や景観設計における建築物の調和度を分析する機能を搭載し、周辺環境との調和を考慮したデザインができます。
複数の建築家のスタイルを学習しており、特定の建築家の作風を反映したデザインの生成を実現可能です。
>DALL•E 3の利用はこちら
画像生成AIの建築への活用では著作権に注意
画像生成AIを建築に活用するときは、著作権の問題に注意が必要です。
各AIツールには利用規約がありますが、利用規約はAIツール上でのルールであり、法律とは異なります。
この点をしっかりと理解し、ユーザー1人ひとりがリテラシーを高めることが重要です。
建築デザインにおける著作権リスク
建築デザインに画像生成AIを活用する際、最も注意すべきポイントは著作権の問題です。
AIが生成する画像は、既存の建築作品や建築家のデザインを参照して作成されるため、意図せず著作権を侵害するリスクが存在します。
たとえば、特定の建築家の有名な建築物のスタイルや特徴を模倣した画像を生成した場合、原作者の知的財産権を侵害する可能性があります。そのため、AIで生成したデザインの商用利用には慎重な確認が必要です。
建築デザインにおける著作権リスクを最小限に抑えるためには、生成された画像が完全にオリジナルであることを確認し、参照元の作品との類似性を徹底的にチェックしましょう。
AIが生成した画像の法的位置づけ
AIが生成した建築画像の法的位置づけは、現在も法律専門家の間で活発に議論されている分野です。
現時点では、AIによって生成された画像の著作権は明確に定義されていません。
多くの国では、著作権は「人間の創造的な活動によって生み出された作品」に対して付与されます。そのため、AIが完全に自動生成した画像に対する著作権は、まだ法的に曖昧な状況にあるのです。
法的に明確な定義はなされていませんが、少なくとも利用する画像生成AIの利用規約を遵守し、利用時には倫理的側面も判断するようにしましょう。
無料の画像生成AIでも建築に活用できる
学習範囲や創造性が日々進化している画像生成AIは、無料の範囲でも、建築アイデアへの活用ができます。
ただし、無料であるがゆえに、機能や精度などに制限があります。そのため、画像生成AIを無料で建築に活用するときは、初期段階のアイデア出しやイメージの視覚化に利用しましょう。
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【無料】AI人材の一歩目!
記事を書いた人
木村凛日
フリーランスのSEOライター・ディレクター。
AIツールを活用したリサーチ・画像生成を日々行っています。
200名以上のWebライターの育成経験あり。
メディア分析・リライトも担当しています(他メディア)。
パンダが好きです。
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