Perplexity AIの安全性は?利用時の注意点や4つの対策を解説

「Perplexity AIの安全性は?安心して使える?」と気になっていませんか。
とくに情報収集で便利なPerplexity AIですが、安全に使えるのかどうかわからないと、利用に踏みとどまってしまうでしょう。
さらに、Perplexity AIの安全性について知っておかなければ、他のAIツールで妥協し、リサーチや作業の効率化を図れないかもしれません。
本記事では、Perplexity AIの安全性や利用時の注意点、安全に利用するための対策を解説します。
利用規約やプライバシーポリシーの記載も交えながらお伝えしますので、ぜひ最後まで読み進めてください。
以下の記事ではPerplexity AIの使い方や機能を網羅的に解説しています。

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監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
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目次
Perplexity AIの安全性は?

AIツールの安全性に関するさまざまな観点(データ収集やセキュリティ、出力情報の確実性など)を考慮すると、Perplexity AIの安全性は、他のAIツールと比較して高めと言えます。理由は、出力内容に出典が明記されるからです。
多くのAIツールでは出力の出典が明記されず、ファクトチェックが不十分になるため、誤情報・古い情報を得てしまう可能性があります。
誤情報・古い情報の獲得は情報収集ツールの安全性を脅かす大きなポイントですが、出力の出典が明記されるため、ファクトチェックを手軽かつ的確に行えるのです。
また、ハルシネーション(事実でない情報を事実かのように作り上げる現象)も起こりにくいと考えられます。
Perplexity AIはブラウジング(ネット上の情報をリアルタイムでリサーチする)を行い、リサーチした時点で公開されている情報をもとに出力するからです。
以上の理由から、Perplexity AIの安全性は他のAIツールと比較して高いと言えます。
しかし、他のAIツールと同様に、利用時に用いるデータ・情報の扱いには注意が必要です。データや情報に関する言及について、Perplexity AIの規約を見ていきましょう。
- 情報保持に関する規約の記載
- アカウント削除後のデータの扱い
Perplexity AIの利用規約やプライバシーポリシー、ヘルプページの記載を参照・引用しながら見ていきます。
情報保持に関する規約の記載
Perplexity AIの規約等を確認すると「入力したデータや情報は基本的には収集・保持される」とわかります。
プライバシーポリシーには、名前や住所、アカウント情報、使用デバイスの情報も収集対象になっていると記載がありました。
参照:プライバシーポリシー 2. 情報の収集と使用(Perplexity)
ヘルプページにも以下の記載があり、利用に際してのさまざまな情報が収集され、AIの学習にも用いられることがわかります。
Perplexityは、検索履歴や個人情報を保存していますか?
はい、Perplexity AIは、アカウントを作成した場合、お名前、電子メールアドレス、パスワードなどの個人情報を保存します。お客様のデバイスから自動的に収集される情報やウェブサイトとのやり取りも、内部の分析目的およびウェブサイトの品質と関連性を向上させるために保存されます。
引用:HELP&FAQ(Perplexity)
検索クエリやフィードバックレポートはAIの学習に役立ちますか?
はい、このデータを使用して、ユーザーの検索体験を向上させています。
引用:HELP&FAQ(Perplexity)
これらの収集された情報について、第三者との共有は基本的にされないとされています。
個人データは第三者と共有されていますか?
Perplexity AIは、お客様の個人情報を第三者と販売したり、取引したり、その他の方法で共有することはありません。ただし、当社のポリシーに記載されているとおり、特定のサービスを提供するサービスプロバイダーと個人情報を共有することがあります。これには電子メールの送信、支払いの処理、カスタマーサポートの提供などが含まれます。
引用:HELP&FAQ(Perplexity)
また、出力された情報をはじめとするサービス利用時の責任は、ユーザー自身にあるとされています。
あなたのサービスへのアクセスおよび使用は、あなた自身のリスクです。
引用:利用規約 8.免責事項、責任の制限および補償(Perplexity)
あなたは、サービスが不正確でバイアスがあり、不完全な情報を生成する可能性があることを認識しています。会社は、あなたの出力の使用において第三者の権利を侵害している場合に、一切の責任や責任を負いません。あなたは、サービスまたは出力をあらゆる種類のアドバイス、医療法的、法律、投資、金融または他の専門家のアドバイスに基づいて依存すべきではないことを理解します。
以上をまとめると、「Perplexity AI利用に際したデータ・情報は収集され、サービスへのアクセスや出力内容の使用の責任はユーザーにある」となります。
アカウント削除後のデータの扱い
Perplexity AIでは、アカウントを削除したのちにデータや情報も削除されます。ただし、アカウントを削除しても即時データが削除されるわけではありません。
HELP&FAQ『パープレキシティは私についてどのようなデータを収集していますか?(以下引用)』によると、データはアカウント削除後30日間保持され、その間は活用されるとわかります。
Perplexityは、検索履歴、AIプロファイルデータ、個人情報をどのくらい保持しますか?
引用:HELP&FAQ(Perplexity)
個人情報は、アカウントがアクティブな限り保持されます。アカウントを削除すると、個人情報は30日以内にサーバーから削除されます。
データの流出や乱用のおそれがある場合でも、アカウント削除から30日間はデータが保持される点に注意が必要です。アカウントやデータの悪用の疑いがある際は、support@perplexity.aiに連絡するようにしましょう。
PerplexityAIを利用する2つの危険性
Perplexity AIの利用に際して考えられる2つの危険性について解説します。
- 情報漏洩
- 誤回答・古い情報の獲得
どのような危険性があるのか知って、安全に活用できるようにしましょう。
情報漏洩
個人情報や重要なデータがAI側に保持される以上、Perplexity AIにも情報漏洩のリスクがあります。
Perplexity AIではセキュリティ対策を講じていますが、以下のとおり、絶対的で完全なセキュリティを保証することは困難です。
あなたの情報を保護するための当社の合理的な努力にもかかわらず、どのようなセキュリティ対策も完全ではなく、「完全なセキュリティ」を保証することはできません。
引用:プライバシーポリシー 8. データセキュリティと保持(Perplexity)
情報漏洩への対策は他のAIツールも同様ですが、機密情報を入力しないようにしたり、安全性を高める対策に取り組んだりする必要があります。
誤回答・古い情報の獲得
誤情報や古い情報を得てしまう可能性がある点にも注意が必要です。
Perplexity AIは、ブラウジング(ネット上の情報をリアルタイムでリサーチする)できる点が特長です。
しかし、ネットに公開されている情報自体が誤情報・古い情報である場合、出力内容も誤っていたり古かったりしてしまいます。
その情報をもとにした結果、信頼性のない資料や論文ができあがり、新鮮でない情報を提供することになるのです。
嘘情報の提供は訴訟にもつながる可能性があります。ブラウジングしてくれるからと言って、出力内容を鵜呑みにしないよう注意しましょう。
PerplexityAI利用の安全性を高める4つの対策
PerplexityAIの安全性を高めて利用するために、以下4つの対策を解説します。
- ファクトチェック
- AIデータ保持をOFF
- インコグニートモードをON
- プランの検討
各対策の方法や目的を理解して、利用環境にあわせて活用してください。
ファクトチェック
この点は他のAIツールでも同様ですが、出力された内容は、必ずユーザー自身の目で事実確認(ファクトチェック)するようにしましょう。
さきほどもお伝えしたように、Perplexity AIではブラウジング(ネット上の情報をリアルタイムでリサーチする)ができます。
しかし、誤情報・古い情報を出力している可能性があるため、人の目でファクトチェックするのが重要です。
Perplexity AIは、出力した情報の出典を明記してくれます。出力内容を鵜呑みにするのではなく、記載されている出典には少なからず目を通すようにしてください。
AIデータ保持をOFF
「AIデータ保持」は、入力したプロンプトや送信したファイルの情報をAIの学習に用いるかどうか選択する機能です。
この機能をOFFにすれば、データや情報をAI学習に用いないよう設定できます。
たとえば、社内のデータや公開したくない情報を用いる時には、OFFにするのがおすすめです。
「AIデータ保持」のON/OFFは、設定画面の「アカウント」から行えます。ボタンをクリックするだけで簡単に行えるので、データの流出や乱用リスクを軽減したい方はOFFにしましょう。

インコグニートモードをON
インコグニートモードは、いわゆるステルスモードや、ブラウザのシークレットモードのような機能です。
ONにすると、チャット履歴がPerplexity AIに保存されず、チャット自体は24時間で消失するようになります。
チャットを他人に見られるリスクを軽減できるので、Perplexity AIの画面を見られる可能性がある場合は利用するのがおすすめです。
ただし、インコグニートモードをONにしても、入力したデータはAIの学習に用いられます。そのため「AIデータ保持のOFF」も同時に行うようにしましょう。
インコグニートモードのON/OFFは、ブラウザ版の場合、画面左下のアカウント欄から行えます。

新規スレッド左側に、帽子をかぶった人のアイコンが表示されていれば適用されています。

アプリ版では、アカウント画面を開いて「シークレットモード」をONにすればOKです。
Macアプリではアイコンなどの表示がありませんが、スマホアプリでは、以下画像のように、アイコンや「シークレットモードオン」の記載があります。

プランの検討

PerplexityAIのセキュリティ面を考慮すると、使用環境によって利用プランの変更も検討してみましょう。
チームや会社で利用する場合、セキュリティがより強固になるEnterprise(企業向けプラン)がおすすめです。
Enterpriseには「SOC2認証・SSO対応」があり、AIのデータ学習も行われません。
検索ワード(クエリ)やアップロードしたファイルも入力の7日後に自動削除されるので、とくに重要な情報を扱いたい場合におすすめします。
Enterpriseはユーザー1人あたり月額40ドルで利用できます。利用環境によってカスタマイズすることも可能です。
Enterpriseの利用は、公式ページを確認のうえ「Get started」から手続きを進めてください。
対策をしてPerplexityAIの安全性を高めよう
Perplexity AIは、出力内容の出典を明記してくれる点から、他のAIツールよりも安全性が高いと言えます。
しかし、情報漏洩や誤情報・古い情報のリスクは依然として残りますから、利用時には対策が必要です。
これらのリスクを軽減する対策は手軽に行えるものばかりですので、情報を守って安全に利用できるよう、ぜひ今日から試してみてください。
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記事を書いた人

木村凛日
フリーランスのSEOライター・ディレクター。
AIツールを活用したリサーチ・画像生成を日々行っています。
200名以上のWebライターの育成経験あり。
メディア分析・リライトも担当しています(他メディア)。
パンダが好きです。
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