Googleが動画生成の新AI「Veo」を発表!広告・マーケティングでも活躍
Googleが、テキストや画像から高品質な動画を生成する革新的なAIモデル「Veo」を発表しました。
Veoは、クオリティの高さや一貫性のある描写が特徴で、これからの動画生成AIの先頭に立つとも言える存在です。
本記事では、Veoの概要や特徴を解説します。
とくに「AIでの動画生成に興味がある」という方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員9,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9.7万人超え(2024年12月現在)
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目次
Google Cloudが最新の動画生成AI「Veo」を公開
2024年12月4日、Google Cloudが最新の動画生成AI「Veo(ヴェオ)」を公開しました。
参照:Veo and Imagen 3: Announcing new video and image generation models on Vertex AI
この発表は「Google CloudのVertex AI上で提供開始」というもので、対象はVeoと、2024年10月より公開されたImagen 3です。
Veoは、テキストや画像のプロンプトから高品質な動画を生成できる革新的なツールです。
Google DeepMindによって開発されたVeoは、画質や詳細さ、明瞭さはもちろん、動画内の動きや描写の一貫性に優れています。
Veoを活用すれば、誰でも手軽に映画級の動画を作成できるのです。
ただし、今回公開の発表があったものの、利用できるのは一部のユーザーにとどまっており、全ユーザーが利用を開始できるわけではありません。
一般公開の日時は明確に発表されていませんので、Googleの今後の声明に注目です。
動画生成AI「Veo」の特徴
Googleの新動画生成AI「Veo」には以下3つの特徴があります。
- テキストと画像からの動画生成
- 一貫性のある動画作成
- 60秒以上の動画も作成可能
テキストと画像からの動画生成
Veoは、テキストだけでなく画像からも動画を生成できます。
まずテキストプロンプトによる動画生成では、言葉で伝えるだけで、具体的でリアルな動画が生成可能です。以下のデモ動画では、影や木の様子などが鮮明に描かれているのがわかるでしょう。
さらに、画像を参照すれば、既存の静止画素材動画コンテンツとして手軽に活用できます。
以下のデモ動画では、アルパカの画像をもとにしたユニークな動画が生成されました。ファンタジックな内容であるものの、元画像の内容や色彩が維持されながら、リアルで鮮明に描写されています。
画像を参照して動画を作成すれば、商品の写真から広告動画を作ったり、風景写真に動きを加えて短い動画を作成したりできます。
Veoは、一般ユーザーとして楽しむだけでなく、マーケティング領域でも力を発揮するモデルと言えるのです。
一貫性のある動画作成
視覚情報の認識力向上により、Veoは、人物やオブジェクトの動きが自然で一貫性のある映像を生成できます。
これまでの動画生成AIでは、キャラクターや人物が変形したり、カメラの視点移動により不自然な変化が生じたりしていました。
以下のデモ動画からわかるように、Veoでは、カメラの視点が移動しても、フレーム外の景色を自然に生成できるのです。
これまでの動画生成AIにありがちだった不自然さが排除されるので、たとえばプロモーションやコンテンツの差し込み動画への利用に活躍するでしょう。
60秒以上の動画も作成可能
Veoでは、60秒以上の動画も作成可能とされています。以下のデモ動画は、4つのストーリー性のあるプロンプトから生成された1分23秒の動画です。
これまでの多くの動画生成AIでは、5秒〜10秒程度の動画しか作れませんでした。
60秒ほどの動画を作れるとなれば、Veoの活用範囲は広がり、SNSをはじめとした動画コンテンツで活躍するでしょう。
商用利用や安全性は?
Google Cloudによると、VeoはGoogleのAIに関するルール(AI原則)に則り、安全性を最優先に考えて作られたとされています。
以下の4点について、Google Cloudの専用ページに記載がありました。
- デジタル透かし:AIによる生成であることを明示
- 安全フィルター:有害なコンテンツの作成を防ぐ
- データ ガバナンス:顧客データはモデルのトレーニングに使用されない
- 著作権補償:Google Cloud『生成AI補償による顧客保護』が適用
安全性に関して、「SynthID※」によるデジタル透かしが生成された動画に埋め込まれます。
※Google DeepMindが開発したAI生成コンテンツ識別ツール
透かしが入ることで、AIによって生成されたコンテンツであると明確になり、著作権侵害や偽情報拡散のリスクを軽減してくれるのです。
また、ユーザーの情報や生成データはモデルのトレーニングに使用されませんので、個人情報保護の観点からも安全に利用できると言えるでしょう。
商用利用について、公式から明言はされていませんが、可能であると考えられます。
Veoの利用には、Google Cloud『生成AI補償による顧客保護』の以下の内容が適用されるからです。
if you are challenged on copyright grounds, we will assume responsibility for the potential legal risks involved.
【日本語訳】
引用:Shared fate: Protecting customers with generative AI indemnification
著作権を理由に訴えられた場合、それに伴う潜在的な法的リスクについては当社が責任を負います。
広告などにVeoで作った動画を使う場合、デジタル透かしが入ることで「使いにくい」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、今日のAI生成コンテンツに関する問題や訴訟を考慮すると、リスクを軽減して利用できるVeoを検討するのがよいでしょう。
Google Veoのウェイティングリスト登録方法
Google Veoの利用は、2024年12月15日現在、一般的には公開されていません。
しかし、ウェイティングリストへの登録は可能なので、今回はその登録方法を紹介します。
「Veoを使ってみたい!」という一般ユーザーの方は、以下の手順で登録して、一般公開のお知らせを心待ちにしていましょう。
- Google DeepMind「Veo」のページにアクセス
- Google LabsからGoogleアカウントでサインアップ
- ポップアップを確認し回答
- 「順番待ちリストに登録する」から登録を進める
まずはGoogle DeepMind「Veo」のページにアクセスし、画面中央の「VideoFXを試すにはサインアップしてください」のボタンをクリックします。
クリックすると、以下画像のGoogle Labsページに移動しますので、Googleアカウントでサインアップしましょう。
Googleアカウントでサインアップしたら、以下のようなポップアップが表示されます。
ポップアップでは、Googleからのお知らせの受信やプライバシーポリシー、利用規約の確認を行います。それぞれ確認したら、「次へ」をクリックして進んでください。
利用規約の確認が完了すると以下の画面になりますので、画面上部「順番待ちリストに登録する」から登録を進めましょう。
「順番待ちリストに登録する」をクリックするとGoogleフォームに移動し、名前やメールアドレス、用途などの回答が求められます。
Google Veoでプロ品質の動画作成!
Googleによる新動画生成AI「Veo」は、テキストや画像から生成できるだけでなく、描写に一貫性を持たせることも可能です。
これまでの多くの動画生成AIで課題だった「一貫性」が解決されるため、Veoはこれからの動画生成AIを引っ張っていく存在になると考えられます。
「AIを活用して動画を作ってみたい」という方は、今のうちにウェイティングリストに登録しておきましょう。
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記事を書いた人
木村凛日
フリーランスのSEOライター・ディレクター。
AIツールを活用したリサーチ・画像生成を日々行っています。
200名以上のWebライターの育成経験あり。
メディア分析・リライトも担当しています(他メディア)。
パンダが好きです。
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