「Midjourneyで作った画像は商用利用できる?条件や著作権は?」と気になっていませんか。
Midjourneyを使えば高クオリティな画像を作成できますから、広告やSNSといった商用シーンで活用したい方が多くいるでしょう。
しかし、商用利用に関するルールを理解しておかなければ、最悪の場合、訴訟問題につながるおそれがあります。
本記事では、Midjourneyの商用利用の可否や条件、商用利用の例について解説します。
ぜひ最後まで読み進めて、ルールの範囲内で活用できるようにしてください。
|監修者
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員5,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9万人超え(2024年9月現在)
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Midjourneyの画像は商用利用できる?
結論、Midjourneyで作成した画像は商用利用が可能です。商用利用、つまり金銭的な利益を得る場所や物で使えるので、以下のようなシーンでMidjourneyの画像を活用できます。
- 企業のプロモーション・広告
- YouTubeの動画やサムネイル
- XやTikTokなどのSNS投稿
- 営利目的のブログ・サイト
- NFT
- 画像販売サイトへの出品
ただし、商用利用は有料プランユーザーに限られます。2024年10月現在では有料プランのみの提供ですが、以前は無料プランも開放されていました。
無料プラン利用時に作成された画像は商用利用できませんので注意しましょう。
Midjourneyの画像は高クオリティでファン化にも繋げられますので、ぜひ幅広いシーンで活用してみてください。
Web版Midjourneyの使い方や機能については、以下の記事で解説しています。
Midjourneyの画像を商用利用する条件
「Midjourneyの画像は商用利用できる」とお伝えしましたが、商用利用するときには以下の条件を満たす必要があります。
- コミュニティガイドラインに反していないこと
- 他者の画像を使用していないこと
- 年間収益100万ドル以上の企業はProPlan以上が必要
条件を満たしていなければ訴訟問題につながるおそれがありますから、しっかりと認識しておきましょう。
コミュニティガイドラインに反していないこと
コミュニティガイドラインに反していないことは、商用利用の可否に関わらず、画像生成の最低条件です。
Midjourneyの利用規約『9.コミュニティガイドライン』では、以下の要素を含む画像の生成を禁止しています。
- 無礼・攻撃的・憎悪的・虐待的な画像
- アダルトコンテンツ
- 残酷な描写
- 視覚的に衝撃的・不快なコンテンツ
- 政治利用が目的の画像
コミュニティガイドライン違反の可能性があるプロンプトは、入力時に自動的に送信できないようになっています。
しかしすべてではありませんから、Midjourneyユーザーとして、コミュニティガイドラインの遵守を意識してください。
また、Midjourneyのコミュニティガイドラインに明記がなくても、生成AI全般で倫理的に不適切とされる事項(犯罪や戦争にかかわる内容)には従うようにしましょう。
他者の画像を使用していないこと
他者が作成した画像をコピー・ダウンロードして商用利用することはできません。
アップスケール(拡大して出力)したとしても「別の画像」にはならず、所有権はもともと作成した者にあります。Midjourneyのヘルプページ・利用規約にも以下のように記載があります。
If you upscale an image created by another user, that upscale is owned by the original creator, not by you. It will appear in their gallery on the website instead of yours, and you’ll need their permission to use it.
【日本語訳】
他のユーザーが作成した画像をアップスケールした場合、そのアップスケールの所有権はあなたではなく、元の作成者にあります。アップスケールされた画像は、あなたのものではなく、ウェブサイト上の彼らのギャラリーに表示され、使用するには彼らの許可が必要になります。
出典:Midjourney Help
If you upscale the images of others, these images remain owned by the original creators.
【日本語訳】
他人の画像をアップスケールする場合、これらの画像は元のクリエイターに所有権があります。
出典:Term of Service 4.Content Rights(Midjourney)
また、他者が生成した画像のプロンプトを「まるパクリ」するのもおすすめしません。
内容がまったく同じプロンプトを使用すると、100%同じでなくても、元画像に似た画像が生成されます。プロンプトの記載が細かいほど酷似します。
その場合、元画像の作成者から所有権や著作権に関して訴えを起こされるおそれがあるのです。
他者が使用したプロンプトの使用について、利用規約には明記されていませんが、プロンプトの「まるパクリ」もしないほうがよいでしょう。
年間収益100万ドル以上の企業はProPlan以上が必要
年間の収益が100万ドル※を超える企業やその従業員の場合、商用利用にはProPlan以上への加入が必要です。
※2024年10月11日現在、1億5,000万円ほど
企業規模によって利用環境に不公平さが出ないよう、以下のように定められています。
If you are part of a business grossing more than $1,000,000 USD a year, you need a Pro or Mega Plan to use your images commercially for your company.
【日本語訳】
年間100万ドル以上の売上がある場合、画像を商用利用するにはプロプランまたはメガプランが必要です。
出典:Midjourney Help
You own all Assets You create with the Services to the fullest extent possible under applicable law.
【日本語訳】
年間売上高が100万米ドル以上の企業またはその従業員の方は、「プロ」または「メガ」プランにご加入いただき、お客様の資産を所有していただく必要があります。
出典:Term of Service 4.Content Rights(Midjourney)
とくに大企業と呼ばれるような企業に当てはまるものですが、Midjourneyの画像を商用利用するときは、自社あるいは利用者が当てはまらないか確認が必要です。
Midjourneyの画像の著作権は作成者にある
Midjourneyで作成した画像の著作権は、その作成者にあります。利用規約でも、以下のように、作成者が所有するものと定められています。
You own all Assets You create with the Services to the fullest extent possible under applicable law.
【日本語訳】
お客様は、適用法の下で可能な限り、本サービスを利用して作成したすべての資産を所有するものとします。
出典:Term of Service 4.Content Rights(Midjourney)
また、Midjourneyのサブスクリプション利用をやめたあとも、作成した画像の著作権は作成者に残ります。
You own all the images you create with Midjourney, even if your subscription is no longer active.
【日本語訳】
Midjourneyで作成した画像は、購読が終了しても、すべてあなたのものです。
出典:Midjourney Help
商用利用の条件でお伝えしたのと同様に、他者が作成した画像の所有権・著作権を主張することはできません。
Midjourney画像の商用利用の例
Midjourneyで作成した画像を商用利用する4つの例を紹介します。
- 広告
- ロゴ
- 建築パース
どのように活用できるか、ぜひ参考にしてください。
広告
商品やプロジェクトの広告に活用すれば、クリエイティブでよりインパクトのある広告を作成できます。
生成された状態のまま使うのはもちろん、テキストを加えれば商品名やコピーを入れて訴求力がアップするでしょう。
他ツールと組み合わせて動画化すれば、ユーザーの記憶に残るようなCMやショートムービーも作れます。
幅広い表現ができるので、斬新な商品やアイデアのアピールにピッタリです。
ロゴ
企業や組織、グループのロゴも、Midjourneyなら簡単に制作できます。
プロンプトを工夫すれば、1文字だけのものからキャラクターを入れたものまで作れます。ロゴ全体のイメージや線の細さの指示も可能です。
Midjourneyで作成したロゴをそのまま使用してもよいですし、デザイン案として活用してもよいでしょう。
ターゲットやロゴの概要さえ決めてしまえば手軽に作成できるので、ぜひ活用してみてください。
Midjourneyでのロゴ作成については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【32の実例】Midjourneyで簡単にロゴ生成!作り方やプロンプトのコツを解説
建築パース
Midjourneyを使えば、建築パース(建物を立体的に表す図法)も作成できます。
細部すべてを理想的な状態で描くのは難しいですが、形や見た目といった建物のおおまかなイメージを視覚化できるのです。
Midjourneyで作成した建築パースは、デザインの案出しを効率化してくれます。さらに、アイデア段階でのプレゼンテーションにも活用できるでしょう。
Midjourneyの料金プラン一覧
Midjourneyには4つのプランがあります。すべて有料で、2024年10月現在、無料プランはありません。料金やできることの違いは以下表のとおりです。
プラン | 料金 | できること |
---|---|---|
Basic | 月額:10ドル(1,491円) 年額:8ドル(1,193円)/月 | GPU Time:3.3時間/月 Relax Timeでの生成:× ステルスモードの利用:× 最大同時ジョブ数:3件 |
Standard | 月額:30ドル(4,475円) 年額:24ドル(3,580円)/月 | GPU Time:15時間/月 Relax Timeでの生成:◯(無制限) ステルスモードの利用:× 最大同時ジョブ数:3件 |
Pro | 月額:60ドル(8,951円) 年額:48ドル(7,161円)/月 | GPU Time:30時間/月 Relax Timeでの生成:◯(無制限) ステルスモードの利用:◯ 最大同時ジョブ数:計15件 |
Mega | 月額:120ドル(17,902円) 年額:96ドル(14,322円)/月 | GPU Time:60時間/月 Relax Timeでの生成:◯(無制限) ステルスモードの利用:◯ 最大同時ジョブ数:計15件 |
2024年8月末頃にはWeb版リリースに伴って無料トライアルがありましたが、2024年9月1日で終了しています
4つすべてのプランで月額・年額払いを選択できます。年額払いは、月あたりの料金が20%オフになるので、「1年は少なくとも使う」という方は年額払いがおすすめです。
Pro・Megaプランでは利用の上限や機能が増えます。より柔軟に使えるので、チームや会社で利用する場合はPro・Megaプランが合っているでしょう。
まとめ:Midjourneyの画像は幅広く商用利用が可能!
Midjourneyで作成した画像は基本的に商用利用ができます。広告やSNS、ブログといった幅広い範囲で、インパクトや創造性を発揮してくれるでしょう。
ただし、商用利用には条件があります。Midjourneyの利用規約を深く確認し、遵守するようにしましょう。
Midjourneyで作成したとっておきの画像を、ぜひさまざまな商用シーンに活用してください。
弊社SHIFT AIでは、生成AIで使えるプロンプトや画像生成AIの教科書を配布しています。
「インパクトのある画像を作って使いたい」という方は、ぜひ無料で資料を手に取ってください。
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