Yahoo!ショッピングでAIレコメンド機能が提供開始。低評価商品の淘汰が狙いか
ネットショッピングの大手「Yahoo!ショッピング」で、生成AIを活用した商品レコメンド機能の提供が開始しました。
この機能は、AIが商品のレビューを分析し、よりレビューが高くておすすめな商品を紹介してくれるものです。
レコメンド機能が拡大すれば、商品やサービスの質において“粗悪”なものが結果的に排除され、ユーザーの満足度が高まっていくことでしょう。
本記事では、LINEヤフー株式会社のプレスリリースをもとに、今回発表されたレコメンド機能について解説します。
日頃から「Yahoo!ショッピング」を利用している方はとくに必見です。
監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員9,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9.7万人超え(2024年12月現在)
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目次
Yahoo!ショッピングがレコメンド機能を発表
2024年11月27日、LINEヤフー株式会社が、生成AIを用いたYahoo!ショッピングの商品レコメンド機能を発表しました。
参照:プレスリリース(LINEヤフー)
この新機能は、ユーザーのショッピングの体験や満足度を大きく変えるサービスとして注目を集めています。
OpenAI(ChatGPTの運営元)のAPIを活用した今回のレコメンド機能は、商品レビューを詳細に分析し、平均より評価が低い場合、より高評価な類似商品を提案するものです。
たとえば、「生地が薄い」という低評価レビューがある商品のページを開いたとき、同じ「生地」の観点でより高評価な類似商品が提案されます。
現在はファッションカテゴリーの一部商品から機能の提供を開始し、iOSアプリ・Androidアプリ・スマホのブラウザ版で利用可能です。
LINEヤフーは今後、対象カテゴリーを順次拡大していく方針を示しており、より多くのユーザーが「AI×ショッピング」を楽しんで満足できるようなサービス展開を計画しています。
商品レビューは今日、ネットショッピングで買う・買わないを決める重要な視点となりました。
ウルロジ『EC利用に関する口コミ・レビュー実態調査』によると、ユーザーの2人に1人が、ネットショッピングの利用時にレビューを重視しています。
(参照:https://ul-logi.jp/blog/logistics/ec-review/)
今回のレコメンド機能がさらに拡大すれば、私たちユーザーの“商品の選びやすさ”が格段に高まるでしょう。
ただし、規制が厳しくなっているものの、レビュー投稿代行(いわゆるサクラ)はいまだに存在します。X(旧Twitter)を確認しても、ユーザー目線でサクラだと感じるレビューが見受けられるようでした。
この点、商品の売れ行きがレビューで大きく左右される今日において、AIレコメンド機能の拡充は“サクラレビュー”への対策・対応が鍵を握ると筆者は考えます。
レコメンド機能の使い方は?
LINEヤフーの発表を参考にすると、レコメンド機能の利用に特別な操作は不要であるとわかります。
気になった商品のレビュー欄にある評価バー下部に「AI要約」が表示されるようです。「AI要約」には、すでにあるレビューの内容をまとめた「おすすめの点」「気になる点」が記載されます。
「AI要約」の下部には、さらに「気になる点が解消されている似た商品」があり、タップすると類似商品が紹介される仕組みです。
筆者は今回、使い方や表示のされ方について、Tシャツ・ニット・セットアップ・ブーツの検索で計50点ほどチェックしてみました(2024年12月10日、Androidアプリ・スマホのブラウザ版で実施)。
どの商品も評価3.5程度(平均であろうと思われる値)のものをチェックしましたが、今回はどの商品にも「AI要約」は確認できませんでした。
「ファッションカテゴリーの一部商品で提供開始」とアナウンスされた機能ですから、現段階で反映されている商品はほんの一部である可能性があります。
対象カテゴリー拡大で安心してショッピングできる未来へ
今回のレコメンド機能は、現在ファッションカテゴリーの一部商品で提供を開始しています。
LINEヤフーは今後、対象カテゴリーを順次拡大していく方針を示しており、より多くのユーザーが「AI×ショッピング」を楽しんで満足できるようなサービス展開を計画しています。
機能の精度がユーザーの目線や感覚に近づけば近づくほど、「意外と生地が薄いな」「思ってたサイズ感じゃなかった」といった“届いて初めてわかること”が減っていき、私たちのネットショッピングでの“がっかり感”がなくなっていくでしょう。
多くの商品を一気にチェックできるものの、一種の賭けともいえるネットショッピング。ユーザーの満足度向上へ大きく活躍するであろう今回の機能に目が離せません。
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記事を書いた人
木村凛日
フリーランスのSEOライター・ディレクター。
AIツールを活用したリサーチ・画像生成を日々行っています。
200名以上のWebライターの育成経験あり。
メディア分析・リライトも担当しています(他メディア)。
パンダが好きです。
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