イーロン・マスク氏、AI活用のゲームスタジオ立ち上げを発表

2024年11月28日、イーロン・マスク氏はX（旧Twitter）アカウントで、AI活用のゲームスタジオ立ち上げを発表しました。

以前からゲームスタジオやゲームへのAIの応用に関する発言がありましたが、いよいよ本格的な始動になるのではないかと考えられます。

話題のゲームスタジオについて詳細は発表されていませんが、もし実際に動き出すとなれば続報が出てくるでしょう。

本記事では、今回のマスク氏によるAIゲームスタジオ立ち上げの発表について、背景や意図を汲み取りまとめています。

筆者は、創造性豊かなマスク氏が「AI×ゲーム」に取り組んだとき、想像もできない面白みのゲームが生まれるのではないかとワクワクしています。

ぜひ本記事を読み進めて、どのような楽しみが待っているか、あなたもイメージしてみてください。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

（株）SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ（会員9,000人超）を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9.7万人超え（2024年12月現在）

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発表の背景

イーロン・マスク氏によるAIゲームスタジオ立ち上げの発表は、ゲーム業界の現状に対する問題意識から生まれたものです。

【日本語訳】

巨大企業が所有するゲームスタジオが多すぎる。
xAIは、ゲームを再び素晴らしいものにするために、AIゲームスタジオを立ち上げるつもりだ！

きっかけは、仮想通貨「Dogecoin（ドージコイン）」の開発者であるShibetoshi Nakamoto氏（ビリー・マーカス）の投稿でした。

マスク氏は、ゲーム開発者とゲームジャーナリズムは思想的に捕らわれていると指摘した以下の投稿を引用し、AIゲームスタジオ立ち上げを発表したのです。

【日本語訳】

ゲーム開発者とゲームジャーナリズムがどうしてここまでイデオロギーに捕らわれてしまったのか、理解できない。
ゲーマーはいつだって反抗的で、企業の強欲さに反対し、くだらないことに反対してきた。
ゲーマーは常に愚かな操作的なくだらないことを拒否してきたし、誰が部外者の見せかけなのかを見分けることができる。
なぜくだらないことに寄り添うのか？

※bs：bullshit（くだらないこと、たわごと）の略語

マーカス氏の投稿は、ゲーム業界における立場の逆転現象を批判的に捉え、業界の在り方に一石を投じるものです。

このような背景のもと、マスク氏設立のAI企業「xAI」を活用し、ゲーム業界に新しい風を吹き込もうとしています。

xAIは2023年に設立され、すでにAIモデル「Grok」を開発・提供するなど、AI技術の実績を持つ企業です。

発表の目的や意味するもの

イーロン・マスク氏によるAIゲームスタジオ設立の発表には、ゲーム業界の現状を変革しようとする目的が込められています。

かつてのゲーム業界では、プレイヤーと開発者が一体となって、企業の過度な商業主義や利益追求に対して批判的な立場でした。

しかし現在では、ゲーム開発側の多くが、企業寄りの姿勢を示す傾向にあります。

開発側の多くが巨大企業の支配下にあり、創造性や自由度が制限される状況が生まれているのです。

マーカス氏はX（旧Twitter）の投稿で、開発側がプレイヤーの意見や要望に否定的な態度を取るケースが増えていることへの皮肉を述べました。

この意見に共感したマスク氏は、現在のゲーム業界において大企業による支配が過度に進んでいることを問題視しています。

マスク氏自身もゲーマーとして知られており、『ディアブロ IV』で世界ランキングTOP20に入るほどのプレイヤーです。

また、過去からゲームスタジオの立ち上げに興味を示し、AIのビデオゲームへの応用に期待を寄せていました。

プレイヤー視点からもゲーム業界の課題を理解しているマスク氏が、ゲーム本来の魅力を取り戻そうと目指していることが見て取れます。

AI×ゲームスタジオの今後の展望

イーロン・マスク氏が立ち上げるAIゲームスタジオは、ゲーム業界に新たな可能性をもたらすことが期待されています。

「xAI」は、スタートアップながら今年5月には60億ドル（約9000億円）の資金を調達しており、十分な開発リソースを確保しています。

マスク氏自身がゲーマーとしての深い理解を持ち、業界の課題を認識していることから、従来の大手企業による支配とは異なる新しいゲーム開発の形を示すと考えられるでしょう。

ただし、今回言及された「xAI」で設立されるゲームスタジオについて、詳細はまだ明らかにされていません。

今後の公式発表を通じて、より具体的な展開を期待しましょう。

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