ChatGPTに回数制限があるのか知りたい
有料版と無料版の回数制限に違いはあるのか気になる
回数制限を回避するコツを知りたい
ChatGPTは、ユーザーの入力に対する返答を生成するAIで、質問応答・文章作成・対話シミュレーション等、幅広い用途に利用が可能です。
しかし、強力なこのツールも無制限に使えるわけではありません。その制限の一つが「回数制限」です。
この記事では、ChatGPTの回数制限について無料版と有料版での違い、リセットのタイミング、制限を回避するコツなどを詳しく解説します。

ChatGPTの回数制限について把握し回避しながら活用することで、自身のビジネスやプロジェクトをより効率的に進めることが可能になります。
ChatGPT(チャットGPT)の回数制限とは
「Chat GPT」には回数制限が設けられています。まずはその概要を詳しく解説します。
無料版と有料版の回数制限の違い
「ChatGPT」の回数制限は、2023年8月現在、無料版のGPT-3.5は制限なし・有料版「ChatGPT Plus」のGPT-4は3時間に50回までです。
Open AIは2023年7月19日にChatGPTの最新モデル「GPT-4」のメッセージ送信数の制限を、25回から50回に拡大することを発表しました。
出典:Open公式「ChatGPT — Release Notes」
回数制限がリセットされるタイミング
ChatGPT(GPT-4)は3時間に50回まで利用できます。
つまり上限の50回に達した場合、基本的には制限がリセットされるタイミングは、最後の応答から3時間後です。
ChatGPTに回数制限がある理由
ChatGPTの回数制限が存在する目的は、サーバーへの負荷軽減と品質維持です。
ChatGPTが人間のように自然な会話を提供するためには大量のデータ処理が必要です。
1人のユーザーが無制限に利用できてしまうと、サーバーに大きな負荷がかかります。その結果、他のユーザーの使用感が低下したり、サービス自体が停止してしまう可能性があります。
また、制限により、開発者側はユーザーがどの程度使用しているか、どのような用途で使われているかを把握し、そのデータをもとにサービスの品質改善を図ることができます。
ChatGPTで回数制限を回避するコツ
ChatGPTの回数制限を回避するためには、送信回数をできるだけ減らすことを意識しながら対話を進めることが重要です。
無駄なリクエストを避けるために、以下の3つのコツを押さえながら活用してみましょう。
1. どのようなリクエストを送信するか計画する
2. プロンプトの最初と最後に重要な情報を入れる
3. 有料版で「Custom Instractions」を活用する
1. どのようなリクエストを送信するか計画する
ChatGPTを効率的に使用するためには、リクエストの送信計画が重要となります。具体的には、一つのリクエストで複数の質問をまとめて送信する工夫をすると良いです。
例えば、以下のような形です。
【Before】
Q1. ChatGPTの主な機能は何ですか?
Q2. ChatGPTの回数制限は何回ですか?
【After】
Q. ChatGPTの主な機能とその回数制限について教えてください。
後者の形式では、一つのリクエストで複数の情報を取得することが可能です。これにより、回数制限を気にせずより多くの情報を引き出すことが可能になります。
しかし、一つの質問に多くの情報を盛り込み過ぎると、ChatGPTがうまく対応できない場合もありますので、適度なバランスが重要となります。
2. プロンプトの最初と最後に重要な情報を入れる
ChatGPTの利用において回数制限を気にするなら、質問や情報提供を行う際のプロンプト作成が重要です。プロンプトを効果的に作るコツの一つが、最初と最後に重要な情報を配置することです。
例えば、AIに「天気予報」を尋ねる際、「東京の明日の天気は?」と最初に重要なキーワードを入れると、AIはこの情報を優先的に評価します。
また、最後に具体的な要求を加えると、AIはそれに応じた結果を提供します。例えば、「東京の明日の天気は?雨であれば傘を持つべきか教えて。」という形です。
このように、プロンプトの最初と最後に重要なキーワードや情報を配置することで、一度のリクエストで最大限に有益な情報を取得でき、回数制限を気にせずに効率的にChatGPTを活用することが可能になります。
3. 有料版で「Custom Instractions」を活用する
ChatGPTの有料版では「Custom Instractions」機能を利用できます。これは、ボットとの対話におけるユーザーの指示をより具体的に制御するための機能です。
例えば、ユーザーが「私のために魅力的な紹介文を作成してください」と指示した場合、ボットはその要求を解釈し、適切な紹介文を生成します。
しかし、「Custom Instractions」を使用すると、「私はソフトウェアエンジニアで、趣味は登山と読書です。その情報を使って魅力的な紹介文を作成してください」とより具体的な指示を与えられます。これにより、ボットの生成する内容はより精度が高くなります。
この機能は回数制限に直接関連しているわけではありませんが、一度の指示でより具体的な結果を得られるため、全体の使用回数を抑えることに効果的です。それゆえ、有料版を購入することで、ChatGPTの効率的な利用が可能となります。
ChatGPTで回数制限にかかった時の代替案
ChatGPTを利用していて、回数制限にかかってしまった場合におすすめの代替案を紹介します。
Bing AI
Bing AIはMicrosoftが開発した対話AIで、自然言語処理や意図の理解など多岐にわたる機能を持っています。
Open AIのGPT-4モデルが実装されており、Web全体からデータを取得し、それに基づいてテキストを生成するのが大きな特徴。
特定の質問に対してパーソナライズされた具体的な答えを提供する能力があります。また画像や動画を用いたリクエスト・応答が可能です。
Google Bard
Google BardはGoogleが開発した対話AIで、AI技術を用いた文章生成ツールで、さまざまなシナリオや物語を自動で作成します。
物語作りにおける複雑なプロットやキャラクターの描写などを手助けします。
現在試験運用中でChatGPTほど生成できる文章の幅は広くないものの、クリエイティブ目的でAIツールを利用したい方にはおすすめできるサービスです。
Notion AI
Notion AIは、タスク管理アプリNotion内で利用できるAIツールです。
高度な自然言語処理アルゴリズムを活用し、貴重な情報を整理し、その上で重要な洞察を提供することが可能です。
ChatGPTよりと比較するとやや時間がかかりますが、自然なスタイルの文章を生成できます。
ChatGPTには文字数制限(トークン制限)もある!
ChatGPTの利用には「回数制限」だけでなく、「文字数制限(トークン制限)」も存在することを把握しておきましょう。
「トークン」は英語では大体1単語を1トークン・日本語では1文字が1トークンとカウントされます。例えば「こんにちは」は5トークンとなります。
このトークンの制限に関しては、無料版のGPT-3では一度に入力できる最大トークンが4096(日本語で2,500文字程度)、有料版のGPT-4では3万2768(日本語で2万文字程度)とされています。利用の際は回数制限と合わせて意識しましょう。
トークン数を確認したい場合にはOpenAIが提供している、Tokenizerというツールで確認するのがおすすめです。
【まとめ】ChatGPTは回数制限に注意しながら活用しよう
ChatGPTの利用には回数制限が設けられています。しかし知識と計画を持つことで、制限内でも最大のパフォーマンスを引き出すことができます。
当記事で解説した内容を念頭に置き、ChatGPTの精彩な機能をフルに活用しましょう。
チャットボットとしてだけでなく、文章作成の補助や学習支援など、あなたの創造力次第で様々な用途に使用できます。